親って何?

 親の役割ってなんだろう。

そもそも親って何?

 

フラワーズでは、子ども成長を支援する人。サポーター。

子どもが、ここを助けてほしい。支えてほしい。ということをする人。じゃないかな?って、今のところなっています。

支えるって?

 学校に行かなくなった子どもは、何かと弱ってます。

いつもだったら、「自分でやりなさい」と言えば、何とかやることも、全然できなくなってる。

 たとえば、「お茶とって~」と中学生の子どもに言われたら、いつもだったら「自分でしなさい」「できるでしょ」と言ってしまいますが、学校に行けない状態ですので、サポートします。

だって、子どもは、親の支援を求めているのですから。どんな支援って?「お茶をとるということを支援してほしい」ってことです。ですから、『お母さん(お父さん、ほか)は、あなたを支援するよ。サポートするよ。困ったことは何でも言ってね。できる限りのことをするから』という気持ちを込めて「お茶どうぞ」とお茶を入れてあげてみましょう。お子さんはどんな気持ちになるでしょう?「お茶も自分で入れられない自分を認めてくれた。そして助けてくれた。だったら、もう少し難しい困ってることを助けてもらえるかもしれない」と思うのではないでしょうか?もし、「お茶くらい自分で入れなさい」と言ったら、「お茶も入れられないようになってることをわかってくれない。こんなこともわかってくれないのだから、学校に行けないとかもっと深刻なこと、わかってくれるかな?無理ちゃうかな?」と思うのではないかしら?うーん。どうでしょう。

 毎日の暮らしの中で、(今回は「お茶」でしたが)「~してほしい」「~やりたい」「~買ってほしい」「~辞めたい」など、子どもから、欲求が出ることがあります。

フラワーズでは、「ギターやりたい」「ペット買いたい」「夜中のジョギングに一緒に行ってほしい」「炭酸飲料を飲みたい」「ジャンクフード食べたい」という子がなぜか多いです。

ほかにも、小さな欲求をしてくる子も、多いです。「お茶とって」「靴下出して」「ドア閉めて」「リモコンとって」をはじめ、「食事のリクエスト」「シャンプー、洗濯洗剤などを、指定してくる(特に女子)」などもあります。もちろん男子の一番のリクエストは「ゲームを買って」「課金したい」です。

 初めは小さな欲求からはじまったものが、だんだんと大きなものに変わってきます。いったいどこまで子どもの欲求に付き合えばいいのか分からなくなってきます。ほかのきょうだいからも「あの子だけ、ずるい」という声が上がり、夫や、同居の家族から「どこまでわがままにさせておくのか!」と、家庭の雰囲気が悪くなることも多いようです。

 子どもが本当にほしいものは何か?

 子どもが本当にほしいのは、「こんな僕(私)を認めてほしい」というところではないでしょうか?「ギターをやりたいなんて言い出したら、『学校にも行けてないのに、アカン!』って言われるかな?ギターやってみたい僕(私)を否定されるかな?」「今、ギターに興味があることをオッケーしてもらえるかな?認めてもらえるだろうか?こんな自分はアカンのやろうか?不安やなー。」といった感じかなと思います。

 なので、「買って」「してほしい」と言われたことをすべて、買いそろえたり、実施しなくていいと思います。本当にほしいのは、物や出来事に託された「気持ち」だと思うのです。

無理難題を言ってきたときは、こんな対応はいかがでしょう。

 「~ほしいって、思ってるんやな。伝えてくれてありがとう。今、そういうことに興味があるんや、ほしいんやって言ってくれたからこそわかったで。実現できるか、ちょっと考えさせてほしい。すぐにできるとか買えるとか、答えは待ってほしい。君が、そうしたいってことは大事に考えたいからね。」数日後、『君の欲求忘れてないよ。まだ、決断できてないけど、一生懸命考えてるよ』の気持ちを込めて、「もう少し詳しく聞かせてほしい。エレキギターを考えてるの?アコースティック?色とかは?どんな曲弾きたいの?一緒にいろいろ見てみようか?」「親戚の人のお古があるよ。弾き方の本とか楽譜もあるかも。ユーチューブで、弾き方とか、ないかな?ネットで楽譜もあるかもよ?」なんてのはいかがでしょう。

 

 フラワーズでは、ギターやペット(もっと高額なものも、値段ではなく面倒くさいこと、手間のかかること)などなどを、欲求された時の、対応のエピソードがたくさんあります。みんなで話すと、いろんなアイデアが生まれてきます。ぜひ、ご参加ください。お待ちしています。