子どもの気持ち

ここでは、子どもたちって、こんなふうに思ってるんじゃないのかな?ってことを、書きました。

本当にそう思ってるかは、わかりませんし、一人一人気持ちは違うものですが、なにかの参考になればと思って書きました。

 

子どもの口調で、読んでいただきたいです。

 

 

学校いかなあかんって知ってる

お母さんやお父さんは、「ほんまは、学校行かなあかんってこと、わかってるんやろうか?」っていうけど、ちゃんと僕らはわかってます。

 学校に行きたがらない子どものうち、小学生以上の子は、ほんまは毎日学校に行かなあかんって知ってる!

 なんでって、小学校一年生になる前に、ぼくらは、幼稚園や保育所とかに2~3年通ってたやろ。その中で、月曜日から金曜日までは幼稚園や保育所とかに行く。土曜日、日曜日は行かなくっていい、というか行かれへん。門、閉まってる。ときどき、「しゅくじつ」というのがあって、この日もお休みだ。他にも夏休みや冬休みという長いお休みの日もある。他にも、朝の決まった時間までに行かないといけない、遅れたら「遅刻」と言うのも知っている。

 こんな体験を通して、小学校に行く頃には、カレンダーの見方もわかって、今日は学校のある日か、ない日かなんてこと知ってる!今日は学校がある日だ、当然登校しないといけないのは、知っている!なのに、その「当然のこと」ができないから困ってるねん。辛いねん。

 「僕だけが学校に行けてないんや」って、思ってすごく苦しんだ。

 僕が学校に行かなくなって、お母さんに聞いた話やけど、中には小学校に通ってない子もいるらしい。重い病気で病院に長いこと入院していたり、家庭の方針が学校に通わせないという人もいるみたい。日本全国では、不登校の子は12万人もいるそうや、僕の学校の地区にもそんな子がいるらし、全然知らんかった。子どもっていうのは、み~んな、み~んな、絶対、全員、決められた日に学校に通うのが当たり前や。普通や。って僕は、思っていた。

 

 毎日学校に行かなあかんことくらいちゃんと知ってるっちゅうねん!!でも、なんでかいかれへんから、ものすご、困ってるっちゅうねん!!

ゲームをしてる時は

フラワーズでは、お子さんが「ずーっとゲームをしていることが理解できない」「ゲームをしてるってどういうことだろう?」「何考えてゲームしてるんだろう?」という話がよく出ます。いろんなエピソードを総合してこんな感じかなって私は考えてます。

 

お母さん、お父さんは、「学校も行かへんのに、ゲームばっかりして」って言うけどな。

朝起きて、学校行かれへんやろ。なんで行かれへんのかな?って考えたり、不安な気持ちでいっぱいになったり、お母さんに怒られへんかビクビクしたり、いろいろしてるねん。一体、僕はどうなってるのか、どうしたらいいのか、どうしたいんかもよくわからんまま、時間が過ぎる。頭がパンパンになる。気持ちもフラフラだ。

 ゲームをしてる時は、学校のことを考えなくていい。音と映像で頭が占領される。クリア出来た時とかは、ちょっとハッピーな気持ちにもなれるしね。プラスの気持ちになれることが少ない毎日だから、ゲームはとっても大切な時間だ。ヨーロッパのおもちゃの遊びの広場のおっちゃんが、「こういう状態を『錯乱状態』っていうねん」って言ってたな。「現実逃避」ともいうらしい。

 ゲームをしてないときにも頭や、気持ち、休めたらいいねんけど、学校のこととか、勉強のこととか、頭の隅の方にずーっとある。疲れるねん。ちっとも心、安まれへん。やっぱり僕はダメなやつやなーって、自分で自分を傷つけてしまうこともある。一日中、むつかしいこと考えてしまうからゲームでリフレッシュや!